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目を失った怪物の攻撃(未)
El Ataque de los muertos sin ojos


akaAttack of the Blind Dead
Return of the Blind Dead
Return of the Evil Dead
(ビデオ題名)
Attack of the Eyeless Dead


1972〜73年 スペイン映画 (イーストマン)カラー 91分(86分版もあり?)
日本劇場未公開(TV未放映・ビデオ未発売)

製作会社:アンクラ・センチュリー・フィルム/
アトラス・インターナショナル


監督・原案・脚本・特殊効果:アマンド・デ・オッソーリオ
製作:ローマン・プラーナ
撮影:ミグェル・F(フェルナンデズ)・ミーラ
編集:ホセ・アントニオ・ロッジョ
プロダクション・デザイン:クルツ・バレスティナ
音楽:アントン・ガルシア・アブリール
特殊メイク:ホセ・ルイス・カンポス

出演:

 トニー・ケンドール[ルチアーノ・ステラ](ジャック・マーロウ)/
フェルナンド・サンチョ(ダンカン市長)/
 エスター・ローイ[エスペランザ・ローイ](ヴィヴィアン)/
フランク・ブレイク[フランコ・ブラーナ](ダコスタ)/
 ローン・フレミング(アマリア)/ロレッタ[ロリ]・トーヴァー(モニカ)/
ホセ・カナレヤズ/ラモン・リーロ/ヌリア・ロドリゲッズ/
ホセ・テルマン/ラモン・カンタネーロ/
ルイス・バルブー/フランチェスコ・センズ




<物語>

13世紀のスペインのとある村ベルザノで、悪魔を崇拝する
テンプル騎士団が村に住む処女を生贄に捧げる儀式を行っていた。
彼らの度重なる悪行に意を煮やした村人達は
騎士団全員を村の広場に連行し、彼らの目を焼き潰すと、
生きたまま火炙りに処した。



時は流れ現代。村ではメイヤー市長(F・サンチョ)の指揮の元、
騎士団を処刑した記念日を祝う、ラキマと呼ばれる500年目の式典を
執り行なう準備が進んでいた。村人は誰もが今夜のイベントを心待ちにして
浮かれている。式典のクライマックスでは騎士団に模した人形が
過去の出来事さながらに炊きあげられる余興が用意されていた。

市長の依頼で式典を盛り上げる花火を仕込みに来た
ジャック・マーロウ(T・ケンドール)は、市長と彼の参謀ハワードらと
今夜の打ち合わせをしながら、市長の愛人のような扱われ方をしている
秘書、ヴィヴィアン(E・ローイ)の熱い視線に感づいていた。


驚いた事に彼女はジャックの昔の恋人だったのだ。
久しぶりに惹かれ合うものを感じた二人は、町外れにある修道院跡の
廃墟で愛を交わすが、それを覗き見ていた知恵遅れの男ムルドに
今夜はテンプル騎士団が甦ってくる夜だと絡まれる。

町の子供にすらからかわれている知恵遅れ男の戯言だと
ヴィヴィアンは軽くあしらうが、ジャックは村に伝わる奇妙な伝説に
不気味な胸騒ぎを覚えた。


果たしてその夜、修道院の廃墟から見るもおぞましい骸骨面に
ボロボロのフードをまとった騎士団ゾンビ達が甦ってきた。
馬に乗った騎士団ゾンビはまず、村外れにある金髪美女モニカ
(L・トーヴァー)の屋敷を襲った。式典に出ず、BFの村男ドンと情事を
楽しんでいたモニカの屋敷のドアが重々しく叩かれる。
何気なく応対に出たモニカが見たものは騎士団ゾンビの
恐ろしい骸骨面だった!ドンは屋敷に押し入ったゾンビ達に惨殺され、
モニカは命からがら天窓から表に出て、騎士団の馬に乗って一路、
式典が行われている村のホールを目指して逃げ出した。



途中、駅の中継点に立ち寄ったモニカは、駅員のマシューに
助けを求めるが、式典の余興か、何かの冗談だとばかり思った
マシューは真剣に取り合わない。モニカは思いあまって、
乗ってきた馬のフードを取り払うが、その下にあったのは
腐りきった動物の残骸だった!驚いたマシューは村のホールに
電話をかけるが、式典真っ最中で盛り上がる村人達は誰も
電話に出ない。モニカは恐怖の余り中継点から走って逃げ出す。
ようやく電話に出た村の若妻アルマ(L・フレミング)に

騎士団ゾンビが現れたことを告げるマシュー。
しかしその背後には中継点に辿り着いたゾンビの一団が!
ガラスを割って侵入したゾンビ達はマシューをも惨殺してしまう。

ジャックとヴィヴィアンの仲も急接近し、花火を仕込みにあちこちを
転々とする生活を送っているジャックに、今の自分にはない
魅力を感じたヴィヴィアンが「自分をこの村から連れだして欲しい・・・」と
告げるまでに進展していた。しかし、2人の仲に気づいた市長は
ハワードらをけしかけ、ジャックをリンチに掛けてしまう。
あわやという瞬間、マシューからの電話を受けた若妻アマリアが
駆け込んできて、村外れで起きている怪異を訴えた。

只ならぬ電話の声を聞いた市長達は、ハワードと村の若い男に
様子を見に行くように命令する。どさくさに紛れ、車で村のホールを
後にしたジャックとヴィヴィアンだったが、真っ暗な村道を走るうち、
錯乱したモニカを発見、手当の為に仕方なくもう一度、
村のホールへ戻ることにする。

一方、様子を見に行ったハワード達は村のホールの
すぐ近くまで騎士団ゾンビ達がやって来ているのを目撃、
慌ててホールに戻ってくる。事態を重く見た若い男バートは
自分の妻アマリアと幼い娘ナンシーを連れ、オートバイでホールから
逃げ出す。しかし時既に遅し。騎士団ゾンビは村中に
溢れており、仕方なく彼らは村の広場にある教会へ逃げ込む。

突然、式典のダンスに沸く村のホールに馬に乗った騎士団ゾンビ達が
乱入した。次々とゾンビの振るうサーベルで命を落としていく村人達。
村のホールは華やかな雰囲気から一転、地獄の大パニックと化した。

村人達を先導して騎士団に戦いを挑むジャックらを尻目に、
市長は金庫にある金をスーツケースに詰め持ち逃げしようとする。
壮絶な戦いの中で何人もの村人が命を奪われるが、
機転を利かせたジャックが式典用の花火をゾンビに投げつけ、
一瞬出来た逃げ道から、多くの村人達が自分の家に避難した。

村人を誘導していた為に逃げ遅れたジャック、ハワード、ヴィヴィアン、
モニカ、そして市長はジャックの車に乗り込んで逃げるが、
馬に乗った騎士団ゾンビに追われ、逃げ道を断たれてしまう。
仕方なく、近くにあった教会へ逃げ込むが、そこには先に逃げ込んでいた
バート一家と、知恵遅れの男ムルドが身を潜めていた。

自分を村の子供達の悪戯から救ってくれたモニカに、
知恵遅れの男は自分しか知らない逃げ道があるから一緒に
逃げようと誘う。モニカ達は誰の目にも付かないように、
教会の地下に掘られた洞窟へ逃げ込む。

 

教会を包囲したゾンビの一団によって、籠城を余儀なくされた
ジャックらだったが、表に止めてある車に目を付けた市長に言いくるめられて、
単身表に出てしまったバートが、まず第一の犠牲者になってしまった。

何とか金を手に逃げ出そうと画策した市長は、
母親のアマリアが眠り込んだ隙をついて、彼女の幼い娘
ナンシーを連れ出し、ゾンビに囲まれて恐怖の余り泣き叫ぶ
少女をオトリにして車に乗り込む。しかしエンジンがかからず、
その音を聞きつけてやって来たゾンビ達に囲まれ、なぶり殺しにされてしまう。

ナンシーの悲鳴を聞いた母親はパニックを起こし、娘を助けに行った
ジャックがゾンビに囲まれたのを見ると、松明を片手に
ゾンビの群に飛び込み、自分がオトリになって娘を助ける。
少女を抱きかかえたジャックは辛くも教会の玄関に
辿り着くが、母親は無惨にも騎士団ゾンビに斬り殺された。

洞窟を堀り進んでいたモニカと知恵遅れの男はようやく出口の穴を
探し出すが、そこには既にゾンビ達の群が待ちかまえていた。
まず知恵遅れ男がゾンビの餌食になり、首をもぎ取られてしまう。
続いてモニカも穴に引きずり込まれて惨殺されてしまった。

教会ではこの事態に絶望したハワードがヴィヴィアンに襲いかかり、
彼女をレイプしようとする。悲鳴を聞いて駆けつけたジャックと
掴み合いの乱闘になったハワードは、激しい殴り合いの末、
教会の銅像が手にしていた槍を胸に突き刺して絶命。

ジャックとヴィヴィアンは、少女ナンシーに目隠しをして
一か八かゾンビ達の間をすり抜けて逃げだそうと計画する。
うっすらと夜の明けかけた表に出たジャック達は、
銅像のようにあちこちに立ちすくむゾンビ達の間をゆっくりと抜けて
先へ進む。しかし目隠しを取ってしまったナンシーが
おぞましいゾンビの姿を見て、思わず悲鳴を上げてしまう。
万事休すかと思われたその時、村に一番鶏の鳴き声が響き、
長い夜が終わりを告げた。ゾンビ達は身じろぎもしないまま、
糸が切れたように次々と倒れ、朽ち果てていった。

美しい明け方の村を後にするジャック達の姿があった。



<解説>

本国スペインで<ブラインド・デッド>シリーズの2作目として
73年の10月29日に封切られたこの映画はやはり1作目と同様、
村人達によって虐殺された騎士団の怨霊が甦り、彼らの子孫に
血みどろの復讐を果たす内容。しかし1作目のヒットを受けて作られた為か、
全てが大仕掛けになっていて、全体的に力技演出でグイグイと
画面を引っ張っていくような雰囲気になっている。

お話的には非常にシンプルだった1作目よりも良く練った形跡が
あちこちに見て取れる内容になっており、花火師のジャックが
式典用の花火を使って窮地を脱出したり、
騎士団の処刑を祝う式典が行われているために、
実際に甦ってきたゾンビ達を悪い冗談だと思うシークエンスが
多用されていて、ちょっと面白い仕上がり。
特に市長が地元の領事に助けを求める電話をかけるシーンは、
既にベッドに入って寝ている領事と、彼のセクシーな奥さん?の
コミカルなやり取りを交えて描かれており、軽い息抜きになっている。

ストーリーを読んで頂ければお分かりになるかもしれないが、
この映画は妙に
ジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」(79)に
シンクロしている部分が多い(いえ、本来なら例えが逆だけど)。

かつて村人によって虐殺された者達(こちらは根っからの悪人だが)が、
自分たちの死を祝う式典が執り行われる夜に甦ってきて、
(一応罪のない)子孫達に復讐を果たすというアウトラインが
まず似ている。更に具体的な描写、例えば最初に襲われる
美女宅のドアをゾンビ達がサーベルでノックするシーンや、
それに続いて中継点の小屋(「
ザ・フォッグ」では気象観測所)が
襲われる展開、ゾンビ達に追われた主人公達が教会に逃げ込む
クライマックスまで、物語運びが殆ど「
ザ・フォッグ」同じ。

ファンには怒られるかもしれないが、カーペンターは恐らく
この映画(や「
エルゾンビ」)を見ていて、アイデアの幾つかを流用した
としか考えられない。「
ザ・フォッグ」では冒頭で、亡霊達が起こす
怪異現象のショット(ガソリンスタンドで勝手に車のヘッドライトが付いたり、
コンビニで商品がガタガタ揺れたりするシーン)も、実は
S・スピルバーグが「未知との遭遇・特別編」用に撮りためていた
追加フッテージを見たカーペンターが盗んで「
ザ・フォッグ」に
流用したのだという噂があった。

勿論、「ザ・フォッグ」では亡霊が発光する霧に包まれて
<海から>やって来るという優れたヴィジュアルを用い
(但し、亡霊船と霧の中の亡霊というのは
オッソーリオ
ブラインド・デッド>シリーズ3作目「ゴーストガレオン」で
既に使った設定ではあるが・・・)式典会場が襲われるパニック・シーンを
敢えて避け、ハイテンションを持続させる為に亡霊の襲撃を
教会と灯台に絞った点、ラストの捻りに至るまで
カーペンターは徹底的に
構成を練り直しているが、そのオリジンがこんな所にあったなんて、
(真偽の程は別にしても)ちょっと興味深い話だ。

 

最初に襲われた金髪美女が錯乱している点と
クライマックスで描かれる<ゾンビに包囲された家>での
戦いは、「
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(68)以降、
数多くのゾンビ映画で使われてきたシチュエーションであり、
そこからのパクリ場面である事は一目瞭然なのだが、
この映画ではクライマックスで、ゾンビ達の間を息を潜めて
すり抜けるサスペンス場面が用意されていて、それは
ヒッチコックの「」の静かなラスト・シーンを彷彿させた。

 

ただ当然、面白い箇所と同じくらい難点も数多くあり、あれだけ
引っ張ったゾンビ達との対決が、夜明けと共に余りにも呆気なく
解決し、ゾンビが崩れ去ってしまうラストは、どう考えても拍子抜けだし、
オープニング・クレジットの前に描かれる村人による騎士団虐殺や
火炙りのシーンが余りに安っぽい特撮で描かれていて、
ちょっとシラける点、それにエロティックな場面が観たいファンを
失望させる<お色気シーン>の欠如(笑)などが挙げられる。

オッソーリオが監督した殆どのホラー映画には、
他のエクスプロイテーション作品にありがちな過激なセックス描写は
あまり見あたらない。宣伝にはレイプ場面やヌード描写が山盛り、と
謳われているのだが・・・どういうことだ??
この映画でも生贄の処女が服を破られたりするだけで、
情事のシーンですらセックス描写は一切ない。
まぁ、それはそれで潔くて良しとする見方もあるだろう。


エルゾンビ」同様、ホセ・ルイス・カンポスが担当した特殊効果は、
この作品でもなかなかゴアリーで、騎士団が松明で
目を焼かれたり、サーベルが手首を切り落としたり
(毎度お馴染み)と、見どころの一つになっている。




他にも、騎士団が広場に集まった村人達に襲いかかって
虐殺するハイライト場面直前の緊張感や、幼女ナンシーが
ブラインド・デッド>達の隙間を、息を潜めて必死で逃げる
サスペンスフルなシークエンスもイイ感じだ。
続編としてオリジナルに負けず劣らずのクォリティを
持ったこの作品は、ファンなら必見の1本と言えるだろう。




<役者について>


主役のジャックを演じる
トニー・ケンドールはこの種の映画に
良く出ているワイルドな雰囲気の色男俳優。
いかにも70年代的なルックスだが、それが作品に
味を加えていてナイスなキャスティング。
オッソーリオの映画では他にも「ローレライ伝説の謎」(74)で
主役のハンター、セイガードに扮していた。

ヒロインと呼ぶにはいささかトウの立った
エスター(エスペランザ)・ローイ
やり手だが人間的には悪党と呼ばれるタイプの市長を演じる
マカロニ・ウェスタンの常連俳優
フェルナンド・サンチョがイイ味。
エルゾンビ」でゾンビの襲撃を力技で逃げ切った体育会女優?
ローン・フレミングは幼い娘を守り切る若い母親役で今回も大活躍。

他にもオッソーリオの「ナイト・オブ・ソーサー」に出ていたブロンドの
ロリータ系美人女優
ロレッタ・トーヴァーが優しい一面を持つ美女モニカ、
ジェス・フランコの映画や、セルジョ・マルティーノの「サソリの尾事件」にも
顔を見せていた性格俳優、
ルイス・バルブーらがクレジットされていて、
各々が明確な性格付けをされたキャラクターを生き生きと?演じている。

ロレッタ・トーヴァー(左)



<ビデオについて>

アンカーベイから発売されている、この映画の英語
吹き替え版「RETURN OF THE EVIL DEAD」、
同じアンカーベイから本来の画面比率でリリースされた
「RETURN OF THE BLIND DEAD」、この2本はどちらも
それ以前にアンカーベイが出した「
エルゾンビ」の時と
同様(A・ベイはエリートと提携している)、非常に素晴らしい
テレシネ技術を用いてビデオ化されている。

    「RETURN OF THE BLIND DEAD(左)」版。
コレクターズ・エディションの文字が嬉しい?
一方、右が「RETURN OF THE EVIL DEAD」版。
こっちにはコレクターズ・エディションのクレジットが入っていない。

しかし、ビデオ・スリーヴの裏の解説には数カ所間違いがあり、
今後、もし新しく印刷され直すなら、直すべき部分が幾つかある。
まず、この映画はスリーヴに記載された<英語字幕をつけた
オリジナル・スペイン語版>ではない。
また、スリーヴのクレジットには英語変名が使われている
劇中のクレジットをそのまま採用してしまっており、監督名が
<アマンド・オッソーリ>になってしまっている。
このビデオを手にするようなファンは、誰でも
オッソーリオ
名前を知っているのだから、これはちょっといただけないミスだ。

それ以前のビデオに関しては、1988年に<ビンゴ・ビデオ>から、
1997年にイギリスのホラー・レーベル<レデンプション>から、
エルゾンビ」とのカップリング収録になっているアンコール・ベイ版の
DVDでは前述の間違いが直されていて英語吹き替え版となっている。
こちらはワイド版(1.66:1フレーム)90分の収録。


因みに本来日本では未紹介のままであるこの映画に
邦題はついていないのだが、北島明弘氏の研究本「ホラームービー史」に
紹介文が記載されていたので、それを採用させていただいた。
( Special Thanks to Django for Video Source & Some Info.)

 



作品毎の解説(Text & Photo:やまもとさん)

個別評価

画像をクリックして下さい

Die Nacht der Reitenden Leichen
「エルゾンビ/落武者のえじき」(1971)
Tombs of the Blind Dead
Die Ruckkehr der Reitenden Leichen
Return of the Blind Dead (1973)
Das Geisterschiff der schwimmenden Leichen
The Ghost Galleon (1975)
Das Blutgericht der Reitenden Leichen
「髑髏軍団美女虐殺」
Night of the Death Cult (1975)
   

 

 


●個別評価  

2.
Die Ruckkehr der Reitenden Leichen
Return of the Blind Dead (1973)

パッケージ記載時間 89min
実収録時間     79min40sec (NTSC換算 82min59sec)
Anchor Bay版   86min57sec
IMDB        91min

 
<おはなし>

悪魔に生贄を捧げていたテンプル騎士団は
村人の手によって眼を焼かれた上、火あぶりにされた。
そして現在、騎士団の滅亡を祝う祭が
おこなわれている中、騎士団が復活する。

祭の最高潮時に騎士団が乱入し、
次々と村人たちは殺されていく。
市長は財産を抱え、少女を囮に
逃げのびようとするが騎士団に囲まれ刺し殺される。
教会に立てこもっていた主人公たちは
翌朝脱出を試みるが、すでに騎士団は滅びており、
夜明けの薄明かりの中次々と倒れ伏していった。


(以下の比較写真は全て、上がAnchor Bay版で、
下がドイツ版です。)
   
<比較検証:画質とつっこみ>  

今回の4本の内、ある意味最悪の画質です。
これもAnchor Bayと同様にアメリカ公開版のプリント
(タイトル、テロップなど英語表記になっている)を
使用していますが、エンコードが下手なためか、
被写体の横移動に際して盛大に残像が出ます。

プリント自体も傷が多くお世辞にも良好とはいえない状態。
エンディング近くには画面の4/1くらいの位置に
水平線状のノイズが出ます。ビデオなどで傷があるとき出る
ノイズに似ているため、VHSソフトをマスターに
使ったのではないかと邪推したくなります。

「エルゾンビ」ほどの明度不足ではないですが、
全体に色あせた感じです。そのうえ残像出まくりなのが、
「最悪」と評する理由です。

(動きの激しいシーンではこのように盛大な残像が。
動画だと輪郭が虹色に滲むように見えます。)

<残酷シーンなど>

 
こちらでも冒頭のテンプル騎士団の所業と破滅を描く
くだりで残酷シーンのカットが見られます。
騎士団長が犠牲者にナイフを振り下ろしたところまででカット、
そのあとの流れ出る血を器に受けて騎士団員が
回し飲みをするシーンが抜けています。
また騎士団を村人がリンチするシーンで
団長の顔にたいまつが押しつけられ目が
ブスブスと焼けるアップのシーンもカットされています。
(右:焼かれる目のアップショット、まつげが・・・)
テンプル騎士団が盲いた悪霊の群れである
由来の描写ですが、団長以外の目を焼いた様子が
ないのにみんなそろって盲目というのもナニですが。
まあ単純に描写を省いただけなんでしょう。

(刺される前から盛大な叫び声をあげていた市長も、
口から血を吐くこのシーンはカット。右)
あと、スチル集の中にはヒロインのヌードや
知恵遅れの男がレイプをするシーンなどが
収められていますがAnchor Bay版にも
そんなシーンはありません。
これは客を釣るためのショットなんでしょうか、
それともそんなバージョンが存在するんですかね?

追記:それらのシーンを含んだスペイン版が存在するようです。
詳しくは、またひとつ下を・・・。

 


"El Ataque de los muertos sin ojos"

完全版・その詳細(近日アップします)


オッソーリオのキャリアを見る
(監督/脚本作品の紹介など)

エルゾンビ」のページを見る


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